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コラム

ガウディ

アントニオ・ガウディは1852年にスペインのカタルーニャ地方に5人兄弟の末弟として生まれました。

彼の 鉄・コンクリート・レンガ・石・モザイク等々を用い、自然の要素を取り入れた独特なデザインの建築物は世界中の人々を魅了しています。 今もスペインで色々な作品に出会うことができますが、中でもバルセロナにある聖家族教会『サグラダ ファミリア』は有名です。

サグラダファミリア

現在も建設中のこの教会は1882年に工事が開始されました。 1世紀を経た現在、3つの門のうちの2つ『御生誕』・『御受難』の門は完成し『御栄光』の門がつくられています。 印象的な塔は各壁面に4基、計12基の塔が12人の使徒を象徴し、これらの塔よりさらに高い4基の塔で新約聖書を書いた 4人の聖者達を再現する予定だそうです。この4基が救世主キリストを象徴する中央の大尖塔を取り囲みます。

ガウディの意思をくむ建築家、彫刻家、陶工、左官職人、石工職人がこの大プロジェクトを今も進めています。

(左は『御生誕の門』。キリスト降誕の壁面、4基の塔はガウディ生存中に完成)

白壁

真っ青な空、鮮やかな緑に映える白い壁。建物に古くから使われている材料のひとつに漆喰があります。

日本ではもちろんのこと、古代ギリシャ、トルコ、メキシコ、アフリカなど色々なところで使われてきました。

日本の漆喰は、古くから消石灰に海藻のり・すさ・砂を混ぜて用います。壁や天井などの仕上げ材として使われてきましたが、工期が長く現在ではあまり見かけなくなってきました。

スペインの昼下がり レストラン

一方海外で、素焼き瓦・白い壁の住まいが立ち並んでいる風景に出会うことがあり、同じような材料でも日本の白壁とはまた違った印象を受けます。

塗り方やちょっとした配合の違い、あわせる屋根の材質や色、等によって様々な表情をみせる白壁。

左の建物はスペインのものです。強い日差し、青い空に壁の白さがきわだっています。窓やドア等を縁取っている空と同色のブルーがアクセントになり、建物をぐっと引き締めています。 このブルーを日本の住まいで使うのは難しいかもしれませんが、ナチュラルやダークブラウンの木製枠等に変更してデザインすれば充分に取り入れられそうです。

木材について

家具、床材、扉材、etc.木はインテリアの色々な部分に用いられる主要な要素のひとつです。

色、木目、肌触り、硬さ... それぞれに特徴がある木材は空間の印象に大きな影響を与えます。

紫がかった灰色が段々と黒みをおびてくるウォールナット。深い褐色で家具にもよく使われるウェンジ。

これらは空間に上品な深みを与えてくれます。

一方明るい色の素材としてはホワイトシカモア、メイプル、パーチ(カバ材)などがあります。

いろいろな木材

また、オーク材は加工性に優れ塗料のつきがよく、様々に着色され、家具やフロア材として用いられています。バラ科のブラックチェリーは赤茶色、日光にさらされることで赤みが一層深さを増していきます。赤みのある他の素材としては、タイやインドネシア産のケンパスもあります。 広く使われているチーク材は、しっとりとした肌触りで家具材としても人気が高く、縞チークといわれる黒色の縞を持つものもあります。

[明るい×深い色の素材][木目を生かした無垢材×個性的な着色素材]...

色々な素材を上手に組み合わせて使うことで、より自由でバリエーションに富んだ自分流のインテリアを楽しむことができます。

からかみについて

もとは中国から伝わった紙の総称だった『唐紙』。

後に、紋唐紙(文様のついたもの)を模した国産の紙を『からかみ』と呼ぶようになったそうです。

これは版木を用いて文様を手刷りしたもの。貴族階級が歌を詠むときの料紙などとして使われていたとか。

その後、襖に貼られ「唐紙障子」と呼ばれました。 次第に日本の四季、風土、暮らしと結びついた日本独自の紋様が生まれ1000年余りの時を経て現在まで大切に伝えられています。

いろいろな唐紙

例えば、観世水は流紋のひとつで水のモチーフ。兎の丸は丸紋で、月影が水面に映っている様子の表現。海面のうねりを様式化した荒磯。桐の紋はもとは代表的な有職模様(家格や伝統に応じ、公家の装束や調度につけられた文様)で、時代を経て吉祥模様として広く用いられるようになりました。

からかみにはよく[きら]という顔料が使われます。これは雲母の粉末で、独特のやわらかな光沢がある銀灰色、他の顔料と混ぜると上品な光沢がある淡い色が生まれます。 また、『揉みから紙』といわれる、顔料を刷毛引きした和紙を揉み微細なしわをつけたものや、編んだ竹などの模様を和紙にうつしたもの、金銀砂子細工という金箔や銀箔を蒔き散らす伝統的技法などがあります。

断熱について

住まいの断熱性を高めることで、冬の寒さ・夏の暑さが軽減されて快適に過ごせ、省エネ効果も期待できます。

ちなみに世帯あたりのエネルギー消費量の約25%を冷暖房が占めているとか。

断熱の方法としては[内側からの断熱]と[外側からの断熱]が考えられます。

光が差し込む空間

[内側からの断熱]では典型的な方法として、柱や間柱などの構造材間にグラスウールやロックウールといった断熱材を充填します。

[外側からの断熱]の方法としては、木造住宅の場合『外張り断熱工法』、鉄筋コンクリートの場合『外断熱工法』があり、 どちらも建物の外側に断熱材を貼りつけ、つつみこんでしまいます。これにより、木造では隙間風を防ぐことができて内部結露がおこりにくくなり、鉄筋コンクリート造では蓄熱性が高いためにエネルギーを効率的に利用することができます。 また木造、鉄筋コンクリート造ともに屋根裏や床下を室内に取り込めるため、空間の有効利用が可能になり、スペース的な利点、快適性、エネルギー面など色々なプラス要素が考えられます。

天窓と吹抜け

人の気分は太陽の光に影響を受けるようで、一般的に冬のどんよりした日には陰鬱で動きもにぶくなり、夏の明るい日差しのなかでは楽しく活動的になるそうです。

密集しがちな日本の住まいの場合、開口部を大きく取り明るい光を満喫するのは簡単なことではありません。

せっかくの開口部、開放感を味わうためにもできれば人の目をきにせずにすむ位置につけたいものです。

吹抜けのある空間

例えば、トップライト(天窓)や窓を吹抜けにつけて高い位置から光を取り込むと

暗かった部屋の奥まで光が届き、室内を明るくすることができます。

トップライトは比較的視線が気にならず、部屋に届く明るさは普通の窓の3倍と考えられおり、吹抜けは空間に開放感と広がりを与えてくれます。

明るい吹抜けと階下とのつながりを立体的に考えてみると、遊び心のある楽しいプランが実現できそうです。

(子供部屋や書斎がリビングとつながっている etc、etc...)

インテリアに使う色を明るくすると日光の反射が増し、反射光の柔らかな光でさらに明るい印象になります。 また、鏡を壁の一部に用いることも効果的です。

石材について

昔から石材は丈夫で耐久性のある建築材料として使われてきました。

現在では人工石材が用いられることが多くなっていますが、天然石材は存在感のある素材として、キッチンや洗面キャビネットのカウンター、ポーチなどの外装・内装の床材として使われています。

一般的によく知られている天然石には、大理石・花崗岩(御影石)・ライムストーン等の石灰岩・サンドストーン等の砂岩・玄昌石やスレート等の粘板岩があります。

いろいろな石材

大理石は花崗岩に比べると柔らかく、短時間で加工ができます。 トラバーチンやオニックスなどは、多様な美しい色・柄(模様)がありカウンターの天板や装飾のアクセントとして用いられます。

一方、地中深くでマグマがゆっくりと冷え鉱物成分が結晶化してできた花崗岩は硬く、風化に強く耐久性があり、外壁・内壁・床材として使われます。

石灰岩は炭酸カルシウムを主成分とした堆積岩の一種で、一般的にやや柔らかく耐久性は劣りますが、あたたかみのある風合いは内装の壁や床・外装の壁材として好まれています。 砂岩は柔らかく、比較的水分を吸収します。粘板岩は屋根材等に用いられ、凹凸の少ない割り肌をそのまま使います。

タイルについて

タイルはその素地によって土器質・磁器質・せっ器質・陶器質に分類されます。

磁器質タイルは岩石を多く含み高温で焼成、緻密なため吸水はほとんどしません。

陶器質は粘土類を低温で焼き上げたもので、多孔質で、吸水性があります。

ちなみに、土っぽい素朴な風合いの『テラコッタ』は<焼いた粘土>という意味だそうです。 タイルの表面仕上げには無釉と施釉があり、本来のテラコッタの場合釉薬をかけずに仕上げます。

いろいろなタイル

画一的になりがちな住宅のインテリアですが、多種多様な選択ができるタイルを部分的に用いることで、個性的な空間にすることができます。

テラコッタはもちろん、ガラスのモザイクタイル、ファインセラミック製の大型タイル、砂岩のような質感をもつせっ器タイル、 焼成せず200℃以下の高圧蒸気養生中に水熱反応させることで強度をだした[土の風合い]に近い質感をもつタイル(不要になれば再び土に戻せます。)、 多孔質で珪藻土の4〜5倍の吸放湿量がある健康的なタイル等々。

色々な特徴があるタイルの中で、自分の感覚にあうものを選びインテリアに取り入れると、彩りのある一味ちがう魅力的な自分流の空間づくりができます。

健康な住宅

『健康住宅』とはよく耳にする言葉ですが、では何に対する健康性だとお考えでしょうか?

健康住宅には「人」、「建物」に対しての2種類があります。その2つともを満たしてこそ、本当の健康住宅といえます。

そのうちの建物の健康性について考えてみたいと思います。

建物、特に木造住宅の天敵は「水」です。

この水分量(含有率)によっては木材が腐り、腐朽菌の臭いがシロアリを集めます。

そこで内部結露をいかに防ぐかが、『建物の健康』を守るために大変重要になってきます。

日本住宅の多くはアルミサッシの普及・耐火構造などで、どちらかと言えば中途半端な気密住宅になっています。

このことと各室冷暖房による温度差が、結露を発生させやすくしています。

では、結露を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?

当然のようですが、「室内の水分量を減らす」という方法です。

つまり室内の水分を捨てること=換気する、ということになります。

しかし、真冬などに充分に換気できるかは不安が残ります。

そこで、室内の換気以外に有効だと思われるのは以下のようなことです。

水のイメージ
  • 床下をコンクリートとし、地面からあがってくる湿気を防ぐ。
  • 床下に炭を置き、その調湿性により湿気を軽減する。
  • 床下を換気することで、不要な湿気を排気する。
  • 石油ガスやファンヒーターのように水分と炭酸ガスを直接放出する暖房機の使用を減らす。

    ex. 床暖房など輻射熱による暖房にする。

    cf. ガスコンロもかなりの水分を放出しています。

結露を防ぎ住まいの健康状態を良好に保ちたいものです。

ちょっとエコロジーなお話:WOOD

設計段階のヒアリングで、『自然材をとりいれたナチュラルな住まいづくりを行いたい。』というご要望をいただくことがあります。 小さなお子様がおられたり、健康に対する意識の高いご家族であったり、またアレルギーで悩んでおられたり、木の香肌ざわりがお好きであったり・・・

選択される理由は様々ですが、自然材は私達を癒してくれる大切な素材であることは間違いないようです。

自然材のなかでも、最初に思いつくのが、『木』ではないでしょうか?

床に無垢のフロアを採用されたご家庭では「気持ちよくて、素足で生活しています。」とお聞きします。

また、実際にアレルギー体質が改善されたといった嬉しい報告も受けました。

(この場合は、床だけでなく、壁や天井にも自然素材を用い換気も充分するように計画)

実際に木材がもっとも健康的な建築材料のひとつだそうです。

湿度の安定・音の吸収・換気を助ける(木材が呼吸することによる)等、色々な働きが知られています。

こんな癒しの素材も、実は日本では使用量の7割を輸入にたよっています。

森のイメージ

世界からほとんどの木材を輸入している日本ですが、先進国では酸性雨や汚染で、発展途上国では過剰な伐採により、森林が減少しています。

森林が失われないためには『成長過程の木々が光合成を行う』といったサイクルが続くことが大切です。

成長の終わった原生林は光合成(二酸化炭素を吸収し酸素を放出)を行わないため伐採し、きちんと再植林することが必要になります。

フィンランドでは森林保護法のもと伐採後の植林を行い年々森林が増えており、ノルウェーでは森林ではなかった場所にも人工林ができているそうです。

こういった取り組みが自然を守り、私達の生活に安らぎを与えてくれています。

リラックススペース

住まいとは、とても個人的な空間であり、個性の表現の場でもあります。

色々な住まいを拝見すると『住む人の個性によって住まいはつくられる』といったことを、実感することがあります。

住人の方の考え方や、価値観、ライフスタイルや好みが自然と反映されているのかもしれません。

一方、住まいも住人に影響を与えています。

よく知られているものでは、シックハウス症候群やある種のアレルギー等、健康に与える影響があります。

また、不快な音、ニオイはイライラやストレスの原因となります。

特にニオイは順応することで嗅覚機能が低下することもあるとか、気をつけたいものです。

住空間をリラックスできるスペ−スにするために、アロマテラピーやヒーリングサウンドを取り入れている方も多いのではないでしょうか? ヒーリングサウンドといっても風や水や鳥のさえずりなど自然界の音だけでなく、自分が心地よく感じる音ならなんでもよいようです。

くつろぎの灯り

リラックスできる香りとして、ラベンダーなどが有名ですが、ラベンダーは眠りをさそい、バラはストレスを和らげ、カツミレは神経を鎮めるそうです。

バラの香りで、何となくピンクローズの色を思い浮かべたりしますが、ピンクは若返りの色といわれています。毎日朝昼晩3回ピンクの色を思い浮かべて2,3回深呼吸すると、若返りの効果があるとか?

また、室内壁面に用いる色としては、ベージュが一番リラックス効果があり、他にはパステルカラーやブルー、グリーンなどが挙げられます。

自分がリラックスしていると感じることができ、五感に癒しの影響を与えてくれるものを意識的にとりいれることで、さらに心地よい空間が完成します。

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